VoiceLoupe マイクとブラウザの設定を測る

高い音が録音に残っていないとき — 原因と対処

判定の多くが「判定できません」になっているのは、上の帯がそもそも録音に入っていないからです。

ツールは壊れていません。 無い成分から比は作れないので、その帯域を使う判定を出していないだけです。ワイヤレスのハンズフリー接続で測ると、この形になりやすくなります。

止まり方には2 段階あります。上が残っている限界が 8000 Hz を下回ると 2 項目、5000 Hz を下回ると声の 4 項目とも止まります。どちらで止まったかによって、経路の変えどころが違います。

画面にはこう出ています

高い音が切られている この録音は {ROLL} Hz より上が残っていません。声ではなく、通り道のどこかが高い音を落としています。

サンプリング周波数の実際値が 16000 Hz 以下だったときは、これに続いてカードが出ます。

▸ Bluetooth 接続をやめ、有線接続に変える sampleRate の実際値が {sampleRate} Hz でした([4]・実測)。16000 Hz 以下は、Bluetooth が通話用プロファイル(HFP)に転落したときの典型値です。 見込み幅: 上限帯域が 4 kHz 付近から 20 kHz 付近へ広がる可能性があります

「声ではなく、通り道」とはどういうことか

この判定は、声について何も言っていません。

他の 7 つは、録音に入っている声の成分の配分や大きさを見ています。この項目が見ているのは、その手前にある伝送の経路です。マイク → 接続 → OS → ブラウザ のどこかで上限が決まると、そこから上は、どんな話し方をしても録音に入りません。

だから直し方も他と違います。置き方を変えても戻りません。 経路そのものを変えるまで、失われた帯域は録音に入ってきません。

何を測ってこの判定が出ているか

8 つの判定のうち、この項目だけが周波数そのものを値にしています。

項目値
量上が残っている限界の周波数(Hz)。比でも差でもレベルでもありません
判定の境界8000 Hz 未満のときに「高い音が切られている」が出ます
向き数字が小さいほど、失われている範囲が広いということです

他の判定を止める側の説明が、このページの本体です

このページを開いた方の関心は、たぶんこの項目そのものではなく、なぜ他が測れないのかのほうです。当サイトは 2 段階で止めています。

上が残っている限界止まる判定残る判定
8000 Hz 未満サ行の項目(分子が 5〜8 kHz)/息の成分の項目(材料に 4〜8 kHz を含む)低い側の項目 / 中高域の項目
5000 Hz 未満上の 2 つに加えて、低い側の項目(分母が 1〜5 kHz)/中高域の項目(分子が 2〜4 kHz)声の 4 項目とも出ません

2 段になっているのは、判定ごとに使っている帯域の上端が違うからです。 8000 Hz を割ったときにまず消えるのは、上端が 8 kHz にある 2 つです。5000 Hz を割ると、残り 2 つの分母・分子も欠けます。

通話用のワイヤレス接続では、上限が 4 kHz 付近になることがあります。 これは 5000 Hz を下回るので、声の 4 項目が全部止まります。 画面が「判定できません」で埋まるのは、この場合です。

なぜ高い音が落ちるのか

原因を上流から並べます。

  1. ワイヤレスのハンズフリー接続。 マイクを使うためにワイヤレス機器が通話用の経路へ切り替わると、上限が下がります。音楽を聴くときは高い音が出ているのに、マイクを使い始めた途端に落ちるのは、この切り替えが起きているからです。
  2. 入力デバイスの選択。 別のワイヤレス機器が入力に選ばれたままになっていることがあります。
  3. サンプリング周波数の設定。 録音側の設定が低いままだと、そこで上限が決まります。[4] に実際値が出ています。
  4. マイクそのものの帯域。 機材が最初からその範囲までしか拾わないこともあります。

試す順番

  1. ワイヤレスのハンズフリー接続をやめて、有線または USB のマイクにつなぎ替える。 つなぎ替えたあとは、このページを再読み込みしてから測り直してください。 開いたままだと、前の経路を使い続けることがあります。
  2. 入力に選ばれているデバイスを確かめる。 [1] に出ているデバイス名が、いま使いたいマイクと同じかを見ます。画面の名前は OS の版によって違うので、当サイトでは断定しません。
  3. サンプリング周波数の設定を確かめる。 [4] の実際値と見比べます。
  4. 有線でも戻らなければ、機材そのものの帯域か、会議ソフト側の設定です。

失われた帯域は、あとから足せません。 高い側を持ち上げても、録音に入っていない成分は戻りません。 持ち上げられるのは、そこにある成分だけです。 だから当サイトは、この項目に対して設定値を 1 つも出していません。 出せる値が無いからです。経路を変えることだけが対処になります。

変えても動かなかったとき

確かめること次に読むページ
有線にしたら、今度は入力が小さいと出た声がマイクまで届いていないとき
有線にしたら、まわりの音の指摘が出たまわりの音が録音に混ざっているとき
上限は戻ったが、中高域が控えめだと出た録音がこもりがちに録れているとき
一部の判定だけ「判定できません」のまま残っている一部の項目だけ「判定できません」と出たとき

一緒に出やすい判定

このページと「まわりの音が混ざっている」の 2 つが、他の判定を止める側にいます。ただし止め方が違います。

このページまわりの音が混ざっている
何が起きているか帯域が欠けている帯域の中身が汚れている
戻る条件経路を変えて録り直すまで戻らない差を稼げばその場で戻る
声を大きくしたら変わらない(上限は声の大きさで決まらない)差が開くので戻る方向

→ まわりの音が録音に混ざっているとき

サ行が目立っている判定とは、同時に出ません。 この項目が出ている録音では、サ行の項目は必ず止まっているからです。 → サ行が目立って録れているとき

この判定で言えないこと

  • {ROLL} Hz は「どこまで残っているか」を示す周波数であって、録音の合否を表す量ではありません。 8000 Hz を下回っていても、通話としては成立します。当サイトは通話の合否を出していません。
  • 8000 Hz / 5000 Hz という 2 つの境界は、当サイトが判定を止める位置であって、音として何かが変わる位置ではありません。
  • 上限が下がった原因を、当サイトは特定していません。 サンプリング周波数の実際値が 16000 Hz 以下だったときだけ、接続の可能性を 1 つ挙げています。それ以外は候補を並べているだけです。
  • 見込み幅の「4 kHz 付近から 20 kHz 付近へ」は、通話用の経路から抜けたときの一般的な範囲であって、お使いの機材での保証値ではありません。
  • 当サイトはマイクと録音の状態を測るツールです。医学的な判断や助言は行いません。→ 免責事項

もう一度測る

接続だけを変えて、もう一度測ってください。つなぎ替えたあとは、ページを再読み込みしてから測ると、前の経路が残りません。

→ いまの状態を測る

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